暴落時に強い米国MMF

50才から始める”守りの”資産運用② 米ドル建てMMF購入まで

米ドル建てMMFとドル建て学資保険

 「50才から始める”守りの”資産運用①」で触れましたが、私は今もMMFを資産の一部として持ち続けています。

 私が米ドルで資産を持つのは実は初めてではなく、10年以上前お付き合いがあった保険屋さんに勧められるまま、これも”おっかなびっくり”でしたが、「ドル建て学資保険」なるものに加入したことがありました。円以外の通貨とお付き合いをしたことは無く、怖さはありましたが、「強いドル」の商品を持つことには興味がありました。

 初めてで何も分からないので、保険屋さんに色々聞きました。その中で気になったのが、「ドルの価値が下がると元本割れするリスクがある」という点でした。それまで銀行預金であれ郵便貯金であれ、「元本割れ」のリスクなど考えたことも無かったので、正直迷いました。最終的に決め手になったのは、「元本割れのリスクはあるが、定期預金などより大きく増やせる可能性がある」という点でした。

 今思えばなかなかチャレンジングな決断だったと思いますが、ドル建ての商品を持っていたことで、その後のMMF購入のハードルが少し下がったのかな、とは思います。ただ、保険屋さんが売る商品は、基本的に高い手数料が取れて自分たちが儲かるものですから、「資産を増やす」点からはお勧めしません。

MMFとは

 証券会社のHP(ホームページ)では、次のように説明されています。

外貨建MMF(マネー・マーケット・ファンド)とは、米ドルなどの外貨で運用する外貨建の投資信託です。外貨建MMFの投資対象は、安全性の高い優良企業の社債や国債などで、為替益と金利を狙った取引をすることが可能です。手数料は無料、1万円の少額から取引ができ、積立にも対応しています。これらの少額でシンプルな商品設計から初心者の方にも人気のある商品です。

auカブコム証券

 残念ながらNISAの対象外ですが、外貨預金などと比べて手数料などで有利な商品と言われています。株式や債券に比べて、元本割れなどのリスクが低いのも好材料です。実際、コロナショック後で見ても、円ベースで元本割れはしていませんでした。2023年8月3日現在では、米国が政策金利を急速に上げた影響もあり、かなりの利益(実際には売って確定してはいないので、「含み益」ということになります)が出ています。

 前述の藤巻氏の著作に影響され「預貯金を円だけで持っているのはリスクが大き過ぎる!」と思った私は、まず米ドル建てMMFを購入しようと決めました。

SBI証券および住信SBIネット銀行に口座を開設

 前出の藤巻氏の著作(「日本破綻」)では、「MMFはネット証券で簡単に買える。」と紹介されていましたが、当時の私は「ネット証券」どころか、およそ「証券会社」なるものに縁も知識もなく、もちろん口座も持っていませんでした。

 幸い、知人にネット銀行やネット証券で資産を運用している方がいて、「色々見たけど「SBI証券」がいいみたいだよ。俺もそこを使ってる。」と教えていただきました。早速ネットで調べ、他より良さそうだと判断して、HPで手続きを始めました。

 今は、ネット上で口座開設までできますが、その当時は実店舗で印鑑を登録する必要がありました。幸い、当時は近くにSBI証券の支店があり、登録ができました。また、「SBI証券に入金するには、住信SBIネット銀行に口座を持っていると便利らしい」ということが分かり、こちらはネット上だけで手続きができました。

いざ入金!ドル建てMMF購入へ

 準備はできましたが、保険屋さんに勧められて買ったものを除けば、自分で米ドル建て資産を買うのは初めて。しかも元本割れのリスクがある商品です。更にネット銀行を利用するのも初めて。

 初回は確か1,000円か2,000円をこわごわSBI銀行に入金して、それを証券に移したと思います。

 住信SBIネット銀行では「SBIハイブリッド預金」という口座を作ることができ、通常の口座(SBIネット銀行では「代表口座」という)からハイブリッド預金口座に資金を振替えておくと、SBI証券の側で運用することができます。

 SBI証券のサイトにログインして、「取引」ボタンから「投信」「外貨建MMF」と進むと「取り扱い一覧」のページが開きます。

 米ドル建てのMMFは、現在は日興證券、野村證券、米国ゴールドマン・サックス、同じく米国ブラックロックの4つから選べますが、10年ほど前はブラックロックは選択肢に入っていませんでした。

 何しろ新しいことへのチャレンジです。どれを選んでいいか分からないまま、取り敢えず当時利率が一番良かったニッコウ・マネー・マーケット・ファンドを購入しました。途中、利率を見ながら買い換え、2023年8月現在保有している銘柄は、ブラックロックです。昨年から米国FRBが行っている利上げと、同じく昨年からの円安基調のおかげで、円に換算した評価額での利益(売却して確定していないので「含み益」と言います)は増えています。

ABOUT ME
yumicha2021
60代特性あり男子。趣味はブログと資産運用です。