資産運用

50才から始める”守りの”資産運用⓪ 私が資産運用を始めたわけ

50才を過ぎて資産運用を始めるのは危険?

 ネットや書籍を見ると、「50才を過ぎて資産運用を始めるのは、お勧めしない!」という趣旨の意見も多いです。主な理由は、「ある程度の収入があり、退職金などのまとまった資産がある(期待できる)なら、わざわざ元本割れのリスクがある金融資産に手を出す必要はない」「資産運用に慣れていない人が、まとまった資産を手に入れて欲を出すと、詐欺の餌食になり易い」などです。どれももっともです。

それでも元本割れのリスクを冒すと決めた理由

 そう思いながら、私が60才を超えた現在も、退職金も含めて資産運用を続けている理由は、大きく二つ。一つ目は、「日銀が今の政策を継続していくと、円は将来大きく価値を下げるかもしれないと思っている。その場合でも、少しでも損失を減らしたい」 もう一つは、「インフレや社会保険料の増額などで増える支出分を、少しでも補いたい」です。

 私がそう考えるようになった経緯を簡単にお伝えします。

 40代までは運用と言っても「ボーナスが出たら定期にする」とか「郵貯の『養老保険』がお得らしい」といった情報をもとに買う程度で、「増えたらラッキー!」でした。私の10代20代は、預貯金の金利が普通で4%から悪くて2%の間、定期なら7%超えもある!という時代でしたから、わざわざ投資でリスクを取らなくても「預けておけば勝手に、安全に増えていく!」感覚でした。 なので、元本割れのリスクがあるいわゆる「投資」に自分が手を出そうとは、全く思っていませんでした。

 そんな私が10年以上前、たまたま書店で藤巻健史氏の著作に目を留めました。タイトルは確か「日本破綻」。「日本が破綻するってどういうこと?」と興味本意で読み始めた私ですが、資料に基づきながら展開される藤巻氏の論理には、うなずかされる部分が多く、「これは、円だけで資産を持っていると大変なことになるかもしれない!」と考えるようになりました。

 私は影響されやすいのかもしれませんが、その藤巻氏が著作で勧めていたのが、「米ドル建MMFでドルを持つこと」でした。その日から、それまでなじみの無かった「資産運用」なるものについて、私なりに調べるようになりました。

 それより少し前、FXや資産運用に興味を持っていた妻に勧められて、勝間和代さんの「お金は銀行に預けるな ~金融リテラシーの基本と実践~」(光文社新書)を読んでいました。「資産運用」や「投資信託」、そして「お金に働いてもらう」という考え方などを初めて知り、「面白そう。いつか自分でもやってみたい!」と思っていたことも、私を後押ししたと思います。

改めて、私が資産を運用する目的とスタイル

 そんな訳で、私が今も行っている資産運用は、少しでも増えればもちろんうれしいですが、それよりも「今現在、および将来のインフレ(もしかしたらハイパーなインフレ)から少しでも資産(老後の生活費)を守る」ことを目指しているということを、改めて確認させてください。投資のスタイルとしては、基本的に中・長期の分散投資になります。言い方を換えると、株や債券などをその日や数日のうちに売り買いしたり、個別の銘柄を買い集めたりするのでなく、多くの銘柄を、数ヶ月から何年も持ち続ける投資手法です。

あくまで自己判断・自己責任で、余剰の資金で

 それでは①から、私が現在も継続している資産運用について、ご紹介させていただきます。その前に、あらかじめおことわりしておくことがあります。資産を運用する金融市場(マーケット)の動きは、「誰にも分からない」と言われます。また、株式や債券など元本割れする可能性がある商品(リスク商品)の価格が下がった場合、どの程度の下げまで耐えられるか(「リスク耐性」とか「リスク許容度」と言うそうです)は人それぞれです。

 私の運用が参考になればうれしいですが、リスクのある商品に投資する(資産を運用する)場合は、あくまでも「自己判断・自己責任」でお願いします。また、生活費や使い途の決まっているお金は、投資に使わない。この点は、とても大切ですので、あらかじめお願いしておきます。

資産運用の目的は、人それぞれ

 もう一つ、私が資産を運用する目的は先ほど申し上げました。あなたが、どのくらいの金額を、何のために、どの程度の期間運用する(できる)のか。限られた、大事な資産を運用する前に、改めて確認しておいていただきたいと思います。

ABOUT ME
yumicha2021
60代特性あり男子。趣味はブログと資産運用です。